タクシーの広告に乗ってる「月収40~45万円可能」って本当? 現役ドライバーが答えるよ!
間違った意味でフリーダム!
どうも、僕です。
先日お乗せした初老のお客さんが
「元同僚がよ~、タクシー会社に再就職するってんで
またどうして? って聞いたら
『月収40~45万円可能って広告に載ってたから』
って言うから
バカ!そんなわけねーだろおめ~よ~!!
って言ってやったんだよ。そうだろ?運転手さん」
って言われたので
お客さんの話には反対意見を返さない
ポリシーの俺は
「そうですね~」と適当に流したのだが
結論から言えば
『月収40~45万円』は『可能」だ。
俺もそんぐらいやってたし。
では、どうやって月収40~45万円稼ぐのか
その仕組を順を追って説明しよう。
まずタクシー運転手は基本的に歩合制だ。
売上の50~60%から所得税、住民税、
社会保険、年金などをを引いたものが
運転手の取り分になる。
歩合制の歩率は会社によって微妙な違いはあるものの
売上が上がるほど高くなる仕組みになっていて
だいたい売上50~60万円以上から
歩率が60%を超えることが多い。
つまり月の売上が75万円で
歩率が60%ならば
75万円x60%で額面給与が45万円になる。
そこから税金や保険が引かれるが
ここはそれぞれの家族構成によって違ってくるので割愛。
つまり大体月に75~80万円くらい売上やれば
手取り40~45万円くらいになるってこと。
では月に75~80万円くらい売上やるにはどうすればいいか?
タクシー運転手の最も多い勤務体系が
「隔日勤務」という朝から翌朝まで
2日分働いて翌日丸々休みというもので
月で最大13日勤務できる(ところが多い)。
月に75~80万円売り上げるには
一日の売上が5.8~6.2万円必要。
これに10%の消費税がかかるので
額面の売上は6.4万~6.9万円必要。
ざっくりだが、このくらい平均して
毎日売上作っていれば月収40~45万円になる。
ね? 簡単でしょ?
でも、実際はそう簡単ではなかったりする。
都内のタクシー運転手の1日の売上は4万ちょいと言われており
上記の基準をクリアできているのは
ほんの一握りのトップドライバーのみ。
では、なぜそうなるのか?
考えられる原因をいくつかあげてみよう。
1.労働時間長すぎ問題
隔日勤務でを月に13日行なうと
実質2日分の労働x13日なので
月に26日はタクシーに乗っていることになる。
1か月30日として週に完全に休めるのが1日。
前にいた会社のトップドライバーの先輩が
「俺の人生ガラス越し」と言っていたのが今でも忘れられない。
2. 景気に左右されすぎ問題
年末の忘年会シーズンだったりすると
驚くほど簡単に稼げるけど
その後の1~2月は渋くなったりと
時期によって売上のバラつきがある。
またコロナ禍のように人が外に出なくなると
完全歩合制なので全く稼げなくなる
3. リスク多すぎ問題
売上をあげようとして無理すると
事故を起こしたり違反で捕まったりするリスクが高い。
免停になったりすればその期間は働けない。
つまり月の殆どをタクシーを運転して過ごしても
苦にならない体力と
季節に左右されない営業方法があり
事故と違反を起こさない冷静な判断力を常に持っていれば
40~45万なんて余裕っすよ!!
ハイ。俺は無理でした・・・。
やったた時期もあったので
できないことはないけど
これだと人生タクシーだけにナッチャウヨ~。
と心の中のアルシンドが叫んでいたのと
あとコロナ禍でタクシー一本だと死ぬと実感したので
働き口を分散することにして今に至る。
現在タクシーは日勤(朝から夕方まで)で週4回。
ぶっちゃけ、バイト感覚。
あとは動画編集したりUberしたり
その他いくつかの仕事をその時々で掛け持ってる感じ。
この方法がストレスなくて自分的にはいい感じ~。
ま~、借金あって数年かけて返さないといけないんです~とか
車乗ってお金稼げるなんてマジ最高!
みたいな人は合ってると思うので
チャレンジ・ジョイしてみる価値はあると思うよ!(高田純次風の白目)